【卓球・Tリーグ】T.T彩たま新体制 坂本監督「シングルスで勝てる選手を」

Tリーグ取材記事
©マンティー・チダ

文・写真 マンティー・チダ

T.T彩たまは4月15日、昨季の事業報告並びに今季の事業報告会の中で、今後のチーム方針を発表した。

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4月15日時点で合意選手は以下の通り。

リアム・ピッチフォード(イングランド)
黄 鎮廷(ウォン・チュンティン)(香港)
トルルス・モアガド(スウェーデン)
神 巧也
岸川 聖也(肩書はコーチ兼選手)※昨季は選手兼コーチ

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「シングルスの勝利数が大事」坂本竜介監督

坂本竜介執行役員監督は、昨季を振り返る上で「シングルスの勝利数」が弱点になったと切り出す。ダブルスは岡山リベッツに次いで2位で終わっただけに余計悔やまれる。そして「日本人選手のシングルス勝利数が少ない」ことが、シーズン3位で終わった敗因だと分析した。「Tリーグは団体戦だが、卓球は個人競技。シングルスで勝利できることが大事だ」と続けた。

※昨季のシングルス勝敗数は以下の通り
吉村 真晴               4勝 7敗
岸川 聖也                 0勝 2敗
黄 鎮廷                    8勝 9敗
鄭 栄植                  13勝 8敗
ティアゴ アポロニア  1勝 4敗
平野 友樹                 4勝 6敗
戸上 隼輔                 1勝 1敗
神 巧也                    0勝 1敗
合計        31勝38敗

こうして数字を並べてみると、31勝中22勝は日本人選手以外が勝利している。世界卓球選手権日本代表でチームキャプテンの吉村や、昨季大きくブレイクした平野も4勝に終わった。加えて、シングルスで唯一勝ち越しをしたのは、鄭栄植のみ。残り全員負け越しをしていた。

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「シングルスで勝てる選手」ピッチフォード、モアガドと基本合意

そこで、まずは外国籍選手からテコ入れを始めた。ティアゴ・アポロニアとは昨季限りで契約満了の上で、張本智和、水谷隼に勝利実績があるリアム・ピッチフォードと契約をした。「昨季開幕前から交渉していた」と坂本監督は、契約合意まで長期にわたった事を明かした。そして「ピッチフォードには、シングルスで勝ってくれることを求めたい」と昨季弱点だったシングルスでの活躍に期待を寄せた。もちろん日本人選手の刺激になる事も狙いに定めている。

そして「サプライズです」と言い名前を挙げたのが、トルルス・モアガド。坂本監督はかつてスウェーデンリーグで1シーズンプレーした経験がある。そして当時8歳でジュニアの選手だったのが、モアガド。当時所属していたチームのオーナーが、モアガドの父親だったという縁から、1年間モアガドを見ていた間柄だった。

「天才ですから。ワルドナーの再来かな」と坂本監督は、モアガドを高く評価した。そして坂本監督がTリーグの監督になったことを聞きつけて、モアガドから逆オファーを受ける形でTリーグ参戦が実現した。「17歳だが、2年後はヨーロッパのトップ5に入る。昨年のユースオリンピックで張本にも勝利している。張本世代のヨーロッパNO.1」と実績を上げた。

では、なぜ獲得をしたのか?そこには坂本監督自身の経験が、後押ししたようだ。

「高校の時、坂本、水谷、岸川の3人でドイツに渡って、3人を育ててもらった。当時は日本にプロリーグが無い時代。いつか日本でプロの仕組みができた時には、ヨーロッパの若い選手を日本に連れてきて、日本に来たから強くなった、成長したという仕組みを作りたいと思っていた。彼を世界のトップにしたい」と伸びしろのある選手を呼んで、日本のTリーグで成長させることが自分の仕事だとした。

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岸川は「コーチ兼選手」で主にジュニア強化、吉村・平野にも想いを

もちろん、日本人選手に対する想いはある。「近々で発表できるビック選手もいます」と力強く話した後に「日本人選手に活躍をしてほしい、日本人選手にシングルスで勝たせることが今季の目標」と改めて発言した。

「勝たせる選手を取る事もあるだろうし、今季残る選手を強化させるのか」と今後の展望を話した上で「吉村真晴というキャプテンが、昨季は振るわなかった。今季も残るのであれば、彼を中心にやるだろう。平野友樹は昨季一気にジャンプアップしたので、同じようにできるのであれば、彼にはさらにジャンプアップしてほしい」と昨季中心になった2人の日本人選手には想いを寄せる。

さらに、選手時代から苦楽を共にした岸川聖也に関しては「コーチ兼選手」として契約する旨を発表した。昨季は「選手兼コーチ」として、選手としての活動が主だったが、今季は「岸川の将来的なことも考えた上で、勝っていくための経験値や技術の多彩さをコーチとして伝えてほしい」という坂本監督やチームの想いから、コーチをメインにした「コーチ兼選手」として在籍する。岸川には「ジュニアの強化を託したい」と坂本監督は付け加えた。「ジュニアを指導するのはあまりなかったのでは?」としたが、新境地開拓とチームとしてのジュニア育成強化の命運を託すことになった。

そして、ジュニア強化の一環として、渡部民人(小5)がT.T彩たまの選手として所属することが発表された。U12のカテゴリーでは松島輝空ら左利きの強い選手が目立つ中、「右利きの選手であれば、間違いなく出てくる」と坂本監督も期待を寄せている。

今後は、合意が決まり次第随時発表する予定。T.T彩たまは新しいシーズンに向けて動きを始めた。「令和元年の王者を目指す」柏原哲郎社長が、「令和」と書かれた試作品のクリアファイルを掲げて最後に決意表明をした。

©マンティー・チダ

コメント

  1. シロくま より:

    会見全文の掲載もして欲しいです。

    • 卓球DEUCE 卓球DEUCE より:

      コメントいただきありがとうございます。一部音源が切れてしまっているところがありまして、再現できるかわからないですが、可能な限りやてみます。少々お時間をください。

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