【卓球・関東学生春季リーグ】龍崎東寅が出場試合全勝達成「あのバックが大きな分岐点」

龍崎東寅 国内大会取材記事
©マンティー・チダ

文・写真 マンティー・チダ

2019年春季関東学生卓球リーグ戦は17日に幕を閉じ、明治大学が専修大学を下して、4季連続優勝を全勝で飾った。その中でも、エース龍崎東寅が、シングルス・ダブルス出場全14試合で勝利を飾る快挙を達成。

龍崎東寅

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第7戦では、第1ゲームを落とすが挽回してシングルス全勝達成

明治大学は、全勝優勝をかけて専修大学と対戦した。昨季、リーグ戦では春秋共に勝利を飾っていたが、インカレでは決勝で敗れて、優勝を明け渡す。さらに、リーグ開幕前の定期戦では、レギュラー・新人共に敗れていた。

第1マッチで及川瑞基が勝利して専修大学が先勝。第2マッチに龍崎は登場する。相手は石山慎(専修大学)。第3マッチ以降のことを考えると、勝利は絶対条件だった。

第1ゲーム、出だしは互角だったが、先にきっかけを掴んだのは石山だった。4-4からストップで連続得点を許すと、5-6から4連続で失点。その間、龍崎は得意のラリーに持ち込むも、原動力のフォアハンドドライブがオーバーして流れを掴むことはできず、第1ゲームは石山に取られる。

第2ゲーム、龍崎は幸先よく4連続得点で好スタートしたが、4-1からフォアハンドドライブでミスをすると、5-2から3連続でフォアハンドドライブが入らなくなる。5-5から龍崎は、それまでのフォア主体からバック主体に切り替える。バックでラリーを制すると、3連続得点で流れに乗ってきた。1点を失うが、なかなか決まらなかったフォアハンドドライブも本来の軌道を描けるようになり、11-6でゲームを奪い返した。

ここで調子を取り戻した龍崎は、第3ゲームに入ると得意のフォアハンドドライブにループドライブを混ぜるなど、緩急をつけて主導権を握る。7-4から、チキータやストップレシーブで加点して9-4と、このまま進むかと思われた。しかし、ここから石山が挽回して、10-10の【DEUCE】に持ち込まれる。しかし、龍崎は連続得点で12-10と勝利した。

苦しいところを制した龍崎は、第4ゲームに入ると終始主導権を握る。得意のラリー戦をフォアハンドドライブで決めるなど、石山を圧倒。11-5で制すると同時に、シングルス7戦全勝を果たした。

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及川瑞基・三部航平組と対戦したダブルスも快勝

龍崎東寅、沼村斉弥

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第4マッチのダブルスは、全勝対決となった。龍崎・沼村斉弥組(明治大学)は及川瑞基・三部航平組(専修大学)と対戦。このペアには、前哨戦の定期戦で敗れていた。

第1ゲームから、お互いに主導権を握りあう展開になる。終盤まで接戦が続き、10-10の【DEUCE】とする。最後は明治大学ペアが連続得点で、第1ゲームを奪取する。

第2ゲームも明治大学ペアが獲得するが、第3ゲームに入ると、専修大学ペアが粘りを見せる。明治大学が先行して、専修大学が追いかける展開が続き、第1ゲーム同様に、10-10と【DEUCE】までもつれる。11-11から専修大学・三部がチキータとサーブで加点して、1ゲームを取り返す。

第4ゲームは、3-3まで互角に進むが、明治大学・沼村のフォアハンドドライブが決まると、龍崎も低い弾道のフォアハンドドライブが炸裂して主導権を握る。一時は同点に追いつかれたが、6-6から沼村が得点すると、龍崎のバック、そして沼村のバックが相手のアウトを誘い、勝負を決めた。ゲームカウント3-1で明治大学が勝利。続く第5マッチのシングルスも制して、4季連続全勝優勝を達成した。

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シングルス第2ゲーム5-5からバックで加点したことが大きかった

龍崎東寅

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龍崎は、出場全選手の中で、男女を通じて沼村と共に、シングルス・ダブルス全勝を達成した。しかも、シングルスは全7戦出場し全勝だった。明治大学のエースとして、これ以上ない活躍を見せてくれた。

優勝を決めた直後、龍崎に話を伺うと、第7戦を迎えるにあたって、プレッシャーを感じていたようだ。

「シングルス、ダブルス全勝で気持ちが良い」と話した後、シングルスについて聞いてみた。

「自分が取らないといけないと思ってしまい、少し力んでしまった。2ゲーム目から修正して自分のプレーができた」

龍崎は第1ゲーム、フォアハンドドライブがオーバーやネットにかけるなど、いつものパフォーマンスではなかった。

しかし、龍崎にとって大きな分岐点が訪れる。それは第2ゲームの5-5から、バックで得点をしたことだった。「あれはでかいですね。ラリーが自分の持ち味ですが、あそこで取れたことで調子が上がってきた。(バックで攻めようと決めたのは)もう反射的にやっていましたね」とあの場面を振り返る。どんなに調子が良くても、苦しい時間帯がある。龍崎は第1ゲームを落としていたし、大学としても第1マッチで敗れていたので、龍崎としてもチームとしても負けられない一戦だった。

シングルスを勝利すると、今度はダブルス。龍崎・沼村組、及川・三部組ともに全勝でこの日を迎えていた。

「自分たちの方が下だと思っていた。向こうの方が強いと思っているので、パートナーと『思い切っていくぞと、自分たちから攻めていくぞ』という話だけをしていた。作戦が当たったのが良かった。実際、自分たちの方が押していたので、チャンスはあるな」と龍崎は心境を明かしてくれた。

「3ゲーム目に挽回されて落としましたが、そこで気持ちを切らさないで、4ゲーム目出だしからできたので良かった」と第3ゲームをDEUCEで失っていたが、その後巻き返して勝利できたことを喜んだ。

明治大学、そして龍崎の戦いはまだ始まったばかりだ。

「秋リーグ、インカレを制して、グランドスラム達成をしたい」

春で最高のスタートを切った龍崎は、秋にどんな姿をみせてくれるのだろうか?期待したい。

 

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