【Tリーグ】琉球・張一博監督が「何があっても使い続けますから」と期待する木造勇人

Tリーグ取材記事
©マンティー・チダ

文・写真 マンティー・チダ

Tリーグ「琉球アスティーダ」は12月8日現在で全チームで最も試合消化数が少ない中、首位木下マイスター東京から勝ち点1差の23で2位につけている。昨シーズンから所属するジュアン ジーユアンがシングルス6勝2敗、ダブルスは2勝とチームを引っ張る存在だ。そんな中、張一博監督が「何があっても使い続けますから」と期待を寄せている選手がいる。世界選手権にも日本代表として出場経験があって、今年の日本選手権では張本智和とダブルスで日本一、11月の全日本学生選抜卓球選手権大会では学生初の個人タイトルを獲得。そして、愛知工業大学のエースとしてインカレと日本卓球リーグファイナル4優勝に貢献した木造勇人だ。

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12月4日T.T彩たま戦ではシングルス・ダブルスの2試合に出場

木造は4日のT.T彩たま戦で約3か月ぶりながら、シングルスとダブルスと2試合に出場。シングルスは9月7日以来となった。

第1マッチで有延大夢と組んだダブルスでは、木造のサーブをきっかけに逆転勝利。琉球は最初のダブルスを勝ったことで流れを掴み、第2・第3マッチのシングルスで連勝し、チームの勝利が確定する勝ち点3を奪取。木造は勝ち点を3から4にするために、イングランドのエースでもあるリアム・ピッチフォードと第4マッチで対戦した。ピッチフォードは11月に行われたJA全農チームワールドカップ(W杯)東京大会では、1次リーグで日本のエース張本と対戦し、勝利を飾っている。

出だしから木造はピッチフォードのサーブに押されてレシーブアウトが続き、わずか1点しか獲得できず第1ゲームを失う。第2ゲームに入ると序盤こそ互角に戦うが、4-2から5連続失点を喫し逆転を許す。木造も緩いボールを効果的に使い8-7と勝ち越しに成功するも、最後はサーブレシーブがアウトになり、ピッチフォードに2ゲーム連取される。

がけっぷちに追い込まれた木造は、第3ゲームの出だしからフォアドライブを主体に4連続得点とする。その後、ピッチフォードに1点差まで詰められ、接戦に持ち込まれるが、バックとフォアドライブをしっかり決めて1ゲーム取り返す。第4ゲームも追いかける展開となったが、最後はバックカウンターなどで逆転に成功し、セットオールで第5ゲームに向かう。流れは木造だったが、9-7からピッチフォードに逆転をされ、ゲームカウント2-3で敗れた。

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英国のエース・ピッチフォードとの対戦には敗れたが・・・

3カ月ぶりにTリーグの舞台に戻ってきた木造は「オーダーを見た時に、僕が2点出場することを想像していなかったので、オーダーを聞いてちょっとプレッシャーあるかなと思いました」とシングルスとダブルス両方出場することを想定できていなかったようだ。ただ、ダブルスで勝利を掴んだ事で「ちょっと力が抜けたかと思いましたが、シングルで一人コートに入ってみるとあたま真っ白になってしまっちゃって、どうしようどうしようという感じでした」と気持ちに変化があったようだ。出だしから思うようにプレーできていなかった木造は「とりあえず1本ずつ、1セットずつ、また次の1セット」とひとつずつ積み重ねをしながら、逆転へのシナリオを描いていた。

しかし、「最後はちょっと力が入ってしまい、あんなボールいつもミスしないのですが、いけると思った分余計に力が入ってしまい、うまくいかなかったですね。びびってしまいました」と気持ちの弱さを認める発言をする。

木造を2試合起用した張監督は「ダブルスは結構良かったかなと思います。シングルスは0-5の試合かなと。正直、内容的には滅茶苦茶悪い。レシーブが出来ていない。気持ちが弱い。でもまた使います。それは強くなるまで使いたいと思います。こんな感じでも、いくら僕がダメといっても使います」と木造の現在地を把握しながらも、起用を続けることを示唆した。

いくら実績があっても、学生個人タイトルを獲得したからといっても、いきなりチームの勝利を担わせるポジションに置くというのは異例のことであり、木造に対する期待の表れだろう。

木造に改めてピッチフォード戦を振り返ってもらった。

「1ゲーム目を考えればいい試合をしたなと思いますが、やっぱり結果を見てしまうので、ちょっと悔しいなという部分はありますね。ただ、自信を無くしたというのはなくプラスにどんどん自信がついたのかなと思います」と気持ちの葛藤と戦いながら、最後まで見せ場を作ったことは木造にとってもステップアップの場になったようだ。

T.T彩たま戦から中一日で迎えた岡山戦でも、ダブルスとシングルス2試合に起用された。ダブルスではやぶれてしまったが、シングルスで勝利を果たしてビクトリーマッチに繋げた。そして愛知工業大学の一員として参加した日本リーグファイナル4でも決勝でシチズン時計を下し、木造も御内健太郎をフルゲームの末に下して、初優勝に貢献した。

各カテゴリーで活躍する木造にとって、Tリーグはステップアップできる場所として最適のようだ。全日本選抜後には「Tリーグは全然違います。やり慣れていない選手ばかりですし、部外ですから質の高い練習ができる」とコメントしていた。

木造はまだ20歳なので、これから伸び代も期待できる。緊張感のある実戦に出場を続けることにより、強い気持ちを持つことも可能だろう。ステップアップを大いに見込める選手だ。

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