【Tリーグ】琉球アスティーダが初のファイナル切符 有延大夢が逆転劇を演出「もう有延様ですね」

Tリーグ取材記事
©マンティー・チダ

文・写真 マンティー・チダ

Tリーグは16日、毎日久喜アリーナ(埼玉県久喜市)で男子1試合が行われ、琉球アスティーダ(以下琉球)がT.T彩たまをマッチカウント3-2で下して、勝ち点39でT.T彩たま(以下彩たま)を抜いてレギュラーシーズン2位を確定。3月14日に両国国技館で行われるプレーオフファイナルの切符を勝ち取った。

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有延大夢が劣勢のチームを救う

琉球は第1マッチのダブルスと第2マッチのシングルスを落として、マッチカウント0-2と後がない状況から、第3マッチには有延大夢が登場。相手はリアム・ピッチフォードだった。出だしからピッチフォードのYGサーブに苦しみ、第1ゲームを4-11と落とした有延は、第2ゲームに入っても劣勢が続いていた。しかし、3-5からサービスエースが2本連続で決めると、ピッチフォードのYGサーブに対してもチキータで応戦し得点を重ねる。ここでペースを握った有延は、威力のあるフォアドライブでピッチフォードを翻弄し5連続得点で一気にゲームを奪い、ゲームカウントをタイに戻す。有延は第3ゲームに入っても、フォアドライブやチキータが効果的に決まり主導権を握る。終盤、ピッチフォードのショットに苦しむ場面もあったが、11-9で一気に王手とする。ピッチフォードに1ゲーム返された後の第5ゲーム、有延は6-6からバックで2本連取してピッチフォードを追い込む。その後、ピッチフォードに4連続得点を許して9-10とマッチポイントを握られるが、ここから3連続得点で一気に逆転に成功し、ゲームカウント3-2で有延が勝利した。

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吉村真晴とジュアンがともに勝利し琉球がファイナルへの切符を獲得

第4ゲームは神巧也(彩たま)と吉村真晴(琉球)のT.T彩たま新旧キャプテン対決。先に主導権を握ったのはサーブでペースを掴んだ吉村だった。サーブがリズムよく決まり、神のペースにさせないまま、11-3と第1ゲームを奪う。第2ゲームに入ると、神に出だしからフォアドライブなどで得点を許すが、吉村は好調のサーブを軸に互角の展開に持ちこんでいく。そして、7-7から吉村が4連続得点して11-8でゲームカウント2-0とする。ここでペースを握った吉村は、第3ゲームに入るとカウンタードライブが炸裂するなど、7連続得点で一気に神を突き放し、サービスエースを2本決めるなど11-4でこのゲームを奪うと同時に3-0のストレート勝ちで神を下し、プレーオフファイナルへの切符はビクトリーマッチへと委ねられた。

ビクトリーマッチは、第2マッチと同じくジュアン・ジー・ユアン(琉球)と松平健太(彩たま)の顔合わせ。第2マッチでは松平がフルゲームの末に勝利をしたが、ビクトリーマッチに入ると、ジュアンがリードして、松平が付いて行くという展開に。巧みなゲーム捌きでジュアンはリードするが、松平にコートチェンジを挟んで逆転を許し、6-7とビハインドの展開で、彩たまベンチがタイムアウト。その後は怒涛の5連続得点で一気に勝負をつけた。マッチカウント3-2とし、琉球アスティーダが木下マイスター東京に続いて、プレーオフファイナルへの切符を獲得した。

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有延様は本当にすごかったですよ

「もう有延様ですね」

試合が終わって、琉球・張一博監督は、チームに流れをもたらした有延を様付で称賛する。「有延様は本当に凄かったですよ。素晴らしい試合でした。彼は自信を持っていたと思います。ただ、起用については相当勇気を出しましたが、若いので向かってくれる気持ちがあるかな」と起用した心境を話す。

キャプテンの吉村も張監督に有延の起用を進言していた。「元々ベンチメンバーでは無かったが、監督に有延を出した方が良いと話をしていました。有延が期待に応えてくれて、世界のトップ選手に臆することなく、強い気持ちを持って最後まで振りぬいて勝ってくれたのを見て、4番で凄く気持ちが奮い立ちました」と有延の勝利からエナジーを受け取っていた。

流れを作った有延は「チームとして勝ちたいという気持ちが強かったが、0-2で回ってくるのは予想していなくて、2-0か1-1で回して欲しいなと正直言って思っていました。何とか勝ちたいと思っていましたが、勝てるイメージはそれほどなかった」と話す。

実際、ピッチフォードのサーブに苦しむなど「嫌だな」と思いながら、第1ゲームを落としていたが、第2ゲーム中盤から「サーブ」をきっかけに追い上げ体勢に入る。

「自分のサーブが効き始めてから、レシーブから思い切って攻められるようになり、そこで心の余裕ができた。サーブから得点を取られるのはきついなと思っていましたが、そこで上手く組み立てれば、レシーブで思い切って攻められる」

有延は後がない状況でこのように考えていた。チームからも「インターハイ決勝のつもりで行ってこい」と声を掛けられていたが、実際は「それ以上のもので、味わったことが無い緊張感だった」と心境をあかしてくれた。

「正直、無我夢中でした」と夢中にラケットを振っていた。「会場の雰囲気も彩たまが勝つという雰囲気で僕も感じていたし、やばいなという空気でした。1ゲーム目は完全に実力負けで、何とかしようという中でどうしようという所でやっていた感じはあります」と逆転していく過程を振り返る。

有延は、水谷隼(木下マイスター東京)に続いて、世界のトップランカーを下した。この勝利が無ければ、琉球のプレーオフファイナル行きも叶わなかった。

「有延様はすごかったですよ」と張監督が称賛するほど、チームにとっても大きな1マッチ。「ピッチフォードがどうというより、有延をほめるべき」と彩たま坂本竜介監督を脱帽させるほど、神がかり的な勝利だった。

ファイナルは昨シーズン王者の木下マイスター東京が相手。レギュラーシーズンでも4-0で下したこともあるが「そこは見ないようにしている」と張監督も無欲を強調する。オリンピック選手を揃えたチームを相手に、琉球はプレーオフファイナルでどのような戦いぶりを見せるか、注目だ。

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