日本、圧巻の7発で中国を粉砕 中国監督「もはやアジアではなく世界レベル」

日本、圧巻の7発で中国を粉砕 中国監督「もはやアジアではなく世界レベル」

サッカー日本代表は6月5日、2026年北中米W杯アジア最終予選の初戦で中国代表と対戦し、7-0という圧倒的なスコアで勝利を収めた。試合は埼玉スタジアムで行われ、C組の戦いにおいて日本は最高のスタートを切ることとなった。

FIFAランキングで日本は18位、中国は87位と差があるものの、この試合ではその実力差が明確に表れた。前線からの連動したプレスと鋭い攻撃、個々の技術の高さを武器に、日本は前半から主導権を握り、終始中国を圧倒した。

過去のジンクスを打ち破る快勝

日本代表は過去2大会連続でW杯最終予選の初戦で勝利を逃していた。しかし今回はそのジンクスを完全に払拭。森保一監督の下で磨かれた戦術と、国内外で活躍する選手たちのコンディションの良さが融合し、理想的な形で予選の幕開けを迎えた。

特に目立ったのは、欧州クラブで活躍する選手たちの存在感。前線では技術とスピードに優れた連携が光り、中盤では組織的な守備とビルドアップが安定感をもたらした。後方からのビルドアップもスムーズで、全体として完成度の高いサッカーを展開した。

イバンコビッチ監督、日本を絶賛

大敗を喫した中国代表の指揮官、ブランコ・イバンコビッチ監督は、試合後の会見で日本の強さを率直に称賛した。

「まず、日本代表に心から祝福を伝えたい。本当に素晴らしいチームだった。我々にとって非常に厳しい試合だったが、それは相手が強かったからこそ。日本はアジアのトップというよりも、すでに“世界レベル”のチームに成長していると感じた」と語った。

またイバンコビッチ監督は、「我々中国も成長している最中だが、今日の日本との試合では多くの課題が露呈した。特に守備の連携、プレッシャーへの対応、試合のテンポに追いつけなかった点は改善が必要」と振り返った。

アジアの枠を超える存在へ

今回の試合は、日本がアジアの枠を超えて“世界を本気で狙うチーム”としての実力を示した内容となった。W杯本大会でのベスト8以上という目標も、単なる理想ではなく、現実味を帯びたビジョンとして見えてくる。

サポーターにとっても、最高の形でスタートを切った今回の勝利は大きな希望となるだろう。予選はまだ始まったばかりではあるが、この勢いを維持し続けることが、W杯本大会での躍進につながっていくに違いない。

日本代表は次戦で中東の強豪と対戦する予定。今回のパフォーマンスを糧に、さらなる進化を見せることが期待されている。

Tomoko Tanaka