チェルシー、クラブワールドカップ決勝トーナメント進出へ — デラップが初ゴール

エスペランスに3-0の快勝で16強入り
チェルシーは2025年クラブワールドカップのグループステージ最終戦で、チュニジアのエスペランスを3-0で下し、決勝トーナメント進出を決めた。試合は序盤こそ重たい立ち上がりを見せたが、前半アディショナルタイムにトシン・アダラビオヨとリアム・デラップが立て続けに得点。プレミアリーグの強豪が主導権を握った。
後半は試合を落ち着いてコントロールし、終了直前にはタイリーク・ジョージがダメ押しの3点目をマーク。この結果、チェルシーはグループDの2位通過が決定し、土曜日にアメリカ・シャーロットで行われるラウンド16ではグループCを首位で突破したベンフィカと対戦する。
グループDはフラメンゴが首位通過
同じグループDでは、ブラジルのフラメンゴがすでに1位通過を決めており、最終戦ではロサンゼルスFCと1-1で引き分けた。これにより、フラメンゴは日曜日にバイエルン・ミュンヘンと対戦することとなる。
チェルシーとベンフィカの対決は、土曜日の注目カードの一つとして注目されている。
ベンフィカ会長、移籍の噂を否定
そのベンフィカを巡っては、クラブの会長ルイ・コスタ氏がスペイン紙「マルカ」の取材で、アルバロ・カレラス選手のレアル・マドリード移籍についてコメントした。
「(マドリード側が)正式なオファーを出してくるならば、検討はするが、今のところ何も届いていない。大会が終わるまでは話し合うつもりはない。彼は今ここでプレーしている」と述べ、移籍の可能性を否定した。
ドルトムントやインテルにも注目
クラブワールドカップでは、さらなる欧州勢の進出もかかっている。明日にはボルシア・ドルトムントがグループステージ最終戦で韓国の蔚山HDと対戦。すでに蔚山は敗退が決まっており、ドルトムントにとっては決勝トーナメント進出の好機となる。
同日にはグループFの最終戦としてフルミネンセ対マメロディ・サンダウンズ戦も行われる。また、グループEではインテル対リーベル・プレート、モンテレイ対浦和レッズの試合も予定されており、いずれも上位2位以内を争う緊迫した展開が予想される。
デラップがチェルシーでの初得点を記録
今回の試合では、リアム・デラップがチェルシー加入後初得点を記録したことも話題となった。エンツォ・マレスカ監督率いるチェルシーは、この試合で引き分け以上の結果が必要だったが、LAFCの敗退とフラメンゴの首位通過が確定していたことから、プレッシャーの中で重要な勝利をつかんだ。
初戦でフラメンゴに敗れていたため、チェルシーはグループ2位以上を目指す必要があり、当初は次戦の対戦相手がバイエルン・ミュンヘンになると予想されていた。しかし、ベンフィカがグループC最終戦でバイエルンを破ったことで、チェルシーはバイエルンを回避し、代わりにポルトガルのクラブと対戦する運びとなった。
主力不在も、代役に期待
次戦では、フラメンゴ戦で一発退場となったニコラス・ジャクソンが出場停止となるため、デラップが再び最前線を担う見込み。ベンフィカは決して侮れない相手だが、チェルシーとしては不測の展開を味方につけ、勢いを保ったまま決勝トーナメントに挑む形となった。