森下翔太、2年連続CSで先陣を切る!
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阪神タイガースの森下翔太外野手(24)が、クライマックスシリーズ(CS)で2年連続の活躍を誓う。10月12日から始まるCSファーストステージ、DeNA戦(甲子園)を控えた7日、甲子園で行われたシート打撃で好調ぶりを見せた。
この日のシート打撃では、1軍投手陣との対戦が組まれ、森下は村上頌樹投手と対戦。9球粘った末のフルカウントから、高め内角の球を鋭く振り抜き、左前に運んだ。
「シーズンと同じように、普通にやるだけです」
背番号1を背負う森下に特別な緊張はない。レギュラーシーズン最終戦の10月3日、DeNA戦(横浜)以来、4日ぶりの実戦形式だったが、確かな手応えをつかんだ。才木浩人、村上、青柳晃洋と1軍投手陣が次々と打者と対戦する中、森下は初打席で中飛に倒れたものの、2打席目で村上から鋭いヒットを記録。本番に向けて万全の準備を進めている。
昨季のポストシーズンで鮮烈なデビュー
森下は1年前のCSで鮮烈な印象を残した。ルーキーながら18年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献し、広島とのCSファイナルステージ初戦となる10月18日、初回に三塁線を破る二塁打を放つと、4回には九里亜蓮投手から同点ソロ本塁打を放った。この本塁打は、球団史上2人目となる新人によるCSでのアーチとなった。チームは初戦を白星で飾り、その勢いのまま38年ぶりの日本一へ突き進んだ。
「初戦が大事」短期決戦での勝利を誓う
2024年の秋、森下は昨年以上の活躍を誓う。短期決戦における重要なポイントについて問われると、「初戦が大事じゃないですか」ときっぱり。セ・リーグのCSファーストステージでは、先に1勝したチームの突破率が87.5%(過去16回中14回)というデータがある。初戦を制すれば圧倒的に有利な状況となる。
「1試合1試合、全力でやるだけです。やるべきことをしっかりやって、それに向けて準備するだけかなと思います」
森下は今季、打率.275、16本塁打、73打点と、いずれもキャリアハイの成績を記録。シーズンを通して安定した打撃を見せた。この勢いのままポストシーズンでもチームの攻撃陣をけん引し、虎の若き主軸としてさらなる飛躍を目指す。
森下の視線はすでにCSの舞台に向けられている。昨年以上のインパクトを残し、再び阪神を勝利へ導くことができるか。甲子園の大舞台で、彼のバットが熱く輝く瞬間が待ち遠しい。