ジョコビッチ、シンシナティ・オープン出場を辞退

非医療的理由で大会欠場を発表
シンシナティ・オープンの主催者は、8月5日(月)、男子テニス界のレジェンド、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)が2025年大会への出場を辞退したことを正式に発表した。主催者によれば、欠場の理由は医療的なものではないという。
ジョコビッチは、ウィンブルドン準決勝進出を最後に公式戦に出場しておらず、今回の辞退により再びコートから遠ざかることとなった。38歳のジョコビッチは、ATPマスターズ1000大会の一つであるこの大会において、通算45勝12敗という記録を保持している(Infosys ATP Win/Loss Index調べ)。
2023年決勝の名勝負と輝かしい成績
ジョコビッチが同大会に最後に出場したのは2023年で、その際にはカルロス・アルカラスとの歴史的な接戦を制し、5-7、7-6(7)、7-6(4)で優勝。試合中にはチャンピオンシップポイントをしのぐ場面もあり、観客を沸かせた。
今季、彼はATPツアーで26勝9敗の成績を残しており、5月にはジュネーブ大会でキャリア通算100個目のツアータイトルを獲得している。その後はローラン・ギャロス(全仏オープン)とウィンブルドンの2大会にのみ出場し、いずれも準決勝でヤニック・シナーに敗れた。
現在、PIF ATPランキングで6位に位置するジョコビッチは、次に8月24日開幕の全米オープンへの出場が予定されている。
2年連続の欠場により有力対抗馬の一角が不在に
ジョコビッチは昨年のシンシナティ・オープンも欠場しており、今年も2年連続の不参加となる。本来であれば、昨年の覇者であるシナーに挑む有力選手の一人として、カルロス・アルカラス、アレクサンダー・ズベレフ、テイラー・フリッツらとともに名を連ねるはずだった。
女子シングルスは強豪揃いの激戦に
一方、女子シングルスでは、昨年の優勝者アリーナ・サバレンカに対して、2023年の覇者ココ・ガウフ、2019年優勝のマディソン・キーズ、そして2024年の準優勝者ジェシカ・ペグラといった実力者たちが出場を予定しており、白熱した戦いが予想される。
大会開催日程と出場選手情報
2025年のシンシナティ・オープンは、8月5日(火)に開幕し、8月18日(月)までリンドナー・ファミリー・テニスセンターで開催される。出場予定選手の一覧は大会公式サイトで確認できる。