レース再開と厩舎に息づく絆

レース再開と厩舎に息づく絆

レース再開とシーズン中盤の休養

カンタベリーパークでは、7月14日から10日間の休養期間を経て、水曜日から再びライブレースが開催されました。シーズン中盤に設けられるこの休養は、馬や関係者にとって大切なリフレッシュの時間となっています。水曜・木曜・土曜の午後5時、日曜の午後1時にレースが行われ、期間中にはインフィールド音楽フェスやロデオも開催されるなど、観客にも新たな楽しみが提供されています。

エントリー数の推移と関係者への配慮

休養前後のエントリー数には変化が見られ、直前のレースでは平均8.5頭と高い水準を記録。今週の8レースでは9.5頭のエントリーが集まるなど、馬やトレーナー、スタッフにとって休養が良い影響をもたらしています。
「この休みは、すべての関係者と馬の健康のために欠かせません」と、レーシングオペレーション部門のアンバー・カーライル氏は強調しています。

天候による影響と今季の動向

今シーズン前半は、異常気象によりレースの中止や芝レースのダート変更が相次ぎました。ここまででサラブレッド155戦、クォーターホース17戦が行われ、レースごとの売上は昨年と同水準を維持しています。

安全性・成績・運営の現状

運営側は安全を最優先とし、すべての関係者やスタッフ、獣医師が協力して良好な環境作りに努めています。現在のリーディングは、騎手ハリー・ヘルナンデスが32勝、トレーナーのホセ・シルバJr.が16勝と好成績を残しています。
また、Pick5投票の対象レースを最終5レースに変更し、業界最安水準の手数料とともに新たな楽しみ方を提供しています。

厩舎で育まれる馬と人の絆 〜カヤラズ・コーナー〜

カンタベリーパークの喧騒から少し離れた場所には、厩務員カヤラ・モリスさんとトレーナーのリー・モリスさんが手掛ける「カヤラズ・コーナー」があります。ここでは特別なパサーやトロッターが生涯を過ごすことができ、カヤラさんの深い愛情が注がれています。

特にテック・タイタンやサー・ジェシーといった馬たちは、カヤラさんにとって特別な存在です。日々のケアや信頼関係を通じて、厩舎には家族のような温かさが溢れています。

馬と共に歩む人生

カヤラさんはもともとイングランド出身で、リーさんと共にアメリカに渡り、サラブレッドやスタンダードブレッドと過ごす日々の中で、馬への情熱を深めてきました。トロッターの優れた性格と多様性に惹かれ、今では「毎日スタンダードブレッドを選ぶ」と語るほど、馬と共に歩む人生に誇りを感じています。

Nobuo Yamamoto